多少なりと面接官の経験がある私が、就活生を見て感じていること

縁あって、私は就職活動を行っている学生と接する機会があるんですが、近年の学生を見ていて私が感じていることがある。
ちなみに中小企業で、就活生は高卒・大卒。

それは、「頑張ってるのは分かるけど、頑張り方が違うんじゃない?」ってこと。

書きたいことは沢山あるけど、長くなりすぎるので特に伝えたい事だけ書くことにする。
あくまで私の考えでしかないので、興味がある人は参考までに読んでくれれば良い。

1.自己分析はするけど、企業の事を調べていない

一番感じる違和感がこれ。
会社説明会に来る学生が、本当に何も調べてきていない。

ここで「え?だって会社説明会に行くんだから、教えてもらえるじゃん」って思ってるとしたら、
その時点でその会社には入れないと思ったほうがいい。

どこでもいいから会社説明会に行こうと思っているなら、申し込みボタンをクリックするその手を一度止めて欲しい。
私は問いたい。「本当にその会社に入りたいと思ったの?」と。

会社説明会に申し込む前に、その会社がどんな会社かを調べた上で参加するかどうかを決めた方が良い。
今のご時世、大体の企業はコーポレートサイトを持っているし、パンフレットに書いてある程度のことは載せてある。

もっと言えば、パンフレットを渡されて内容を聞かされるだけの会社説明会なら、
サイトで下調べをして「それでも話を聞いてみたい会社」かどうかを絞り込んだ方が、より自分に合った会社を選びやすい。

その程度のことも調べずにやみくもに「30件訪問しました!」「50件訪問しました!」中には「100件訪問しました!」って子もいるけど…
私ならこう訪ねる。

君、1件1件「どうして上手くいかなかったのか」を考えた?と。
「件数を回っている自分に満足して、就職するっていう目的、もっと言えば自分の未来の姿を見失ってない?」と。

「計画的に予定を詰めている」のと「手当たり次第に入れたら予定が詰まった」では意味が全く違う。
忙しいという前に、そこをよく考えた方が良い。

会社って言うのは、やみくもに訪問する学生を雇うほど馬鹿じゃない。
会社説明会は、下調べした事の補足と「本当に自分が思っている会社か」を確かめるために行く位にしないと時間を無駄にする。

2.就活における「何でもやります」は、何も出来ませんという意味

これも近年の学生に多い。
「どの部署でもいいんです、何でもやります」という学生の言葉は、
「目標も意欲も無いけど、給料欲しいから雇ってくれ」に聞こえる。

会社説明会を聞いたり資料を見たりしているはずなのに、なぜ「自分の○○を活かせる△△部で□□に関する仕事に従事してみたい」
という明確なアプローチが無いのか?

採用担当の人は多くの学生を見てきているわけで、言葉は悪いが「ふるい」にかける以上、
明確な意欲や興味を持っている人間にしか興味が無い。

例えば、異性に「誰でもいいんです、でも恋人が欲しいから目に入ったあなたに声をかけました!」って言われて付き合う?
多くの人は「ノー」だろう。
自分は今、その突拍子も無い告白者になっていないかどうかを考えてみたほうがいい。

3.仕事のウェイトをちゃんと考えてみたことはある?

例えば、実働8時間で1ヶ月あたり20日勤務だったと仮定して、23歳から60歳まで37年間働いたとしよう。
すると71,040時間働く事になる。
これは丸2,960日に相当する。

37年間のうち約22%ものウェイトになるのだ。
それだけの時間を仕事に費やす事になるのだから、上述したようにしっかり調べた上で、
自分の意思や志を持って就職先を探して欲しいと私は思う。

勿論日本人には憲法第22条によって職業選択の自由が認められているけれども、アルバイトのような感覚で探すのは非常に危険だ。

4.最後に

「人手」になら誰だってなれる。
でも「人材」になって本当に必要とされるためには、私が書いたようなことはできて当たり前だと大人達は思っている。

学校の先生が言う事が全てじゃない。
君たちのご両親が就職していた時期と今とでは時代も違う。

だからこそ、よく、よく考えて欲しい。
君たちの人生は君たち自身のものなのだ。

と、いうのが私が近年の就活生を見ていて思う、ちょっとだけ辛口な印象。

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