「忙しい」は、心の大切な部分を蝕む悪魔の言葉
私が、極力使わないように意識している言葉がある。
それは「忙しい」という言葉。
私はできるだけ使わないように意識していて、ここ最近で改めてそう思うようになっている。
「忙しい」という言葉は、「心」を「亡」くすと書く。
これは有名な話だから知っている人もいると思うけれど、
文字通り心を亡くしている時にこそ「忙しい」という名の悪魔は姿を現すのだ。
まるで、「忙しい」と言っておけば全てにおいて自分の手元を優先しても許されるかのように、
自分を盲目にしようとしてくるのである。
「忙しいから、あとでね」
「忙しくてそんな暇無い」
「やる事が多すぎて、ほんと忙しい」
「忙しいんだから、そんな下らない事で話しかけるな」
「私は忙しいのに、君は暇でいいね」
なんて言葉、言ったり言われたりした事が無い人は少ないのではないだろうか。
「忙しい」という悪魔は、その人のエゴをむき出しにする。
忙しいと口にする人は、その瞬間実は大体「無計画」だ。
多くの場合、自分を取り巻く多くのタスクを捌ききれない状態であって、
キャパオーバーしているのに自分でやろうとしているだけなのだ。
私は、自分の中で「忙しいという名の悪魔」が見え隠れした時、こう思うようにしている。
ちょっと待て、私は今心を亡くしていないか?と。
自分の事ばかり考えて、相手の気持ちを無視していないか?
自分の事ばかり優先していて、相手を尊重する事を怠っていないか?
自分の意見ばかり押し通そうとして、押し付けていないか?
感謝する事を忘れていないか?
そういったことを、あえて立ち止まって考えるようにしている。
そうしなければ、忙しいという名の悪魔はじわじわと心を蝕んでいくのだ。
自分は正しいんだ、あいつらは暇でいいよな、私はこんなに頑張っているのにどうして終わらないの!
あー忙しい忙しい、他人に構っている暇なんてない!私は忙しいんだから!
私は今、本当に「いそがしい」のか?
制御できずにマルチタスクになっていたり、後回しでいいものを今やろうとしたりしていないか?
コントロールできない状況を、忙しいという言葉に逃げて転嫁していないか?
これ手伝ってくれたら助かる!
ゴメン、これ明日じゃ駄目かな?
悪いんだけど、これだけちょっと代わってくれない?
これ、いっそやるのやめちゃおう!
そんな言葉が、その勇気が、忙しいという名の悪魔を退治する呪文になる。
だからこそ、退治する呪文を唱える必要がある。
私は心を亡くしていないか?と。
冷静になれば、多くの場合「忙し」くなどないのだ。
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