男性保育士に娘のオムツを交換させたくない、という保護者の主張を見て

娘を保育園に通わせている一人の父親として、この主張がニュースとして扱われている事に驚いた。
私の個人的な考えを書いてみようと思う。

私は、オムツ換え肯定派

男性保育士は保育士全体の10%にも満たないそうで、確かに長女の担当に男性保育士の方はいないけれども、
私は、男性女性問わず「着替えもオムツ換えもお願いします」とお願いするつもりだ。

なぜなら、保育士の方々は国家資格を有する「保育のプロ」であり、私と妻は保育費を支払ってプロに依頼しているからだ。
日本には男女雇用機会均等法があり、男性が保育のプロとして活躍する場を持つ権利が認められているから。

私が子供のころ、保育士は「保母さん」と呼ばれていたが、平成15年に児童福祉法の変更があり、
保育士の資格は民間資格から国家資格になったため、保育士として活動するためには保育士資格証明書を取得しなくてはならない。
昔は認められていた無免許の「保母さん」は今はいないのだという。

確かに、自分で判断し、自分で決められない年齢である幼児を異性に任せる事に不安がある、という心情は理解できなくもないが、
プロを目指して勉学に励み、資格を取得し、いざプロとして職務に当たって下さる保育士の方々。
職務においては男も女も無い。

子供のいのちを預かるプロとして、責任を持って職務に当たって下さっているのだから。
だから、私は「男性保育士という保育のプロ」の方々に、当然のように資格上認められるすべての保育業務を担って頂きたい。

男性は育児に関わるべきではない、とする育児差別が染みついているのではと感じる

私は、この問題の根底には、現代においても「幼児の相手は女性がすべき」という無意識の障壁が根強く残っており、
「男性は幼児に関わるべきではない」という育児差別とも言える、育児における男性排除の感覚が根底にあるのでは、と感じている。
無意識のもの、その人の生い立ちによって刷り込まれた感覚なので、本人は「気持ち悪いから」などといった表現しかできないだろうけども。

本来、それを決めるのは子供自身なのだが。
もし、子供が嫌がるようなら「相談」することはあるかもしれないが、親の偏見で要求することでは無い。

性悪説でしか見れない親は、保育士を信用していないのだろう

主張の一つには、性犯罪者には圧倒的に男性が多いからであったりとか、
ペドフィリアがいるから、などといった表現もされていて、
あぁ、この人たちは性悪説でしか世の中を見れないんだな、よっぽど「プロ」を信用できないか、
裏切られた経験がある人なんだな、と思ってしまった。

言葉を入れ替えると、途端に社会問題になるのに

では、男性小児科医に対して、娘の診察をさせないで欲しい、とでも言うのだろうか?
男性看護師に対して、娘の治療補助やケアを行わないでほしい、と言うのだろうか?

これを、男性を女性、娘を息子に置き換えてみたらどうだろう。
即座に差別だと問題になるに違いない。

では、なぜ医療行為にはそういう声が出ないのに、保育士には出るのか?
言葉は悪いが、安く見られているからだろう。
「子守の代行」程度にしか考えていないのだ。

人間は、自分より立場が弱いと思う人間に対しては無理難題を要求したがるもの。
今回のケースは、正にその典型例ではないだろうかと感じている。

時代が変わりつつある証拠、だとも感じる

女性ばかりの業界に男性が入ること、男性ばかりの業界に女性が入ること、いずれも今までなかった問題が顕在化する変化点となる。
男性保育士の割合が少ないとはいえ、こういった声が上がるのは必然であるとも言える。

これは保育の世界に限ったことでは無く、社会が変わろうとしている時に必ずと言っていいほどに起きる事で、
いちいち取り入れていたら職務に支障をきたすこともあるだろう。

とはいえ、大々的に取り扱われた以上、他の保護者も言い出しかねないわけで、
苦しい時期に入るかもしれないが頑張ってほしい。

私は、日本中の男性保育士を応援します

私は、日本中の男性保育士の方々に、胸を張って誇りを持って頑張ってほしいと思う。
少なくとも、私は保育士の方々を尊敬しています。

保育園に行くのが嫌だと言ったことが無い長女は、保育士の先生たちが大好きです。
それは、保育士の先生たちが長女と信頼関係を築いてくれている証拠。
長女の笑顔の一端は、間違いなく保育士の方々が担って下さっています。

私は、保育士の方々を子守の代行とは思っていません。
保育方針に則って日々頑張って下さっていること、
様々なイベントを通じて、成長していく長女の姿が見られて私は幸せです。

私にはできないことをして下さって、心から感謝しています。

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