アサガオの育て方が分からない私が、一からアサガオ(鉢植え)を育てた記録

この記事は、「朝顔の育成は初心者でも安心!」とか、ホントかなと思っている人向けの記事です。
朝顔をよりしっかり育てたい、拘りたいという人向けではありませんのでご容赦ください。

はじめに

小学生の頃、多くの人が行ったであろう「アサガオ(朝顔)」の栽培。
丈夫で育てやすいと言われる植物ですが、いざ大人になって栽培するとなると、どうするんだっけ?となってしまうもの。
この記事は、そんな大人になってアサガオを育てる事になったけど、どうしたらいいか分からない人のための記事です。
意外と書かれていない、とりあえず何を揃えたらいいのか等のライトな育て方を書いていきます。

私の場合のきっかけは、長女が持ち帰った種から

新型コロナウイルスによる休校も緩和され、長女が学校生活の過程でアサガオの栽培を始めた頃、上級生から「アサガオの種」をもらって帰ってきました。
学校で授業の一環として育てているアサガオとは別に、家庭で育ててみてねという上級生からのメッセージ。
長女も育ててみたい、というので、じゃぁ育ててみようか、となったことがきっかけでした。

栽培に適した環境は?道具も一切無いけど何を揃えたらよいの?

アサガオは当然生き物ですので、種を置いておくだけでは育ちませんよね。
とはいえ、栽培には何が必要なの?ということで、何を揃えたらよいのか、私は全く覚えていませんでした。
色々と調べて、最低限以下のものが必要であるという事が分かったのでそろえる事にしました。
ちなみに、私は鉢植え(6号鉢)でベランダ栽培をしています。

育てる環境

  • 風通しがよく、午前中の日当たりが良い場所
  • エアコンの室外機の熱風が当たらない場所
  • 夜間、明るくない場所

植物も、環境が悪いと病気になったり害虫が付いてしまったりします。
育成時期が暑い季節になるため、エアコンの室外機の前に置いたり、風通しの悪い場所に置いてしまうとアサガオにとっては厳しい環境になってしまいます。
熱風の当たらない、風通しの良い場所を選んであげましょう。

あと、重要なのは3番目の「夜間、明るくない場所」です。
朝顔は明暗の差で夜を感知して、暗くなると花を咲かせる準備をします。
夜まで街灯や照明などで明るいと、明暗の差が無くなり朝顔が花を咲かせるきっかけを奪ってしまいます。
我が家のベランダはそこそこ交通量のある道路で街灯もあるのですが、陰になる場所に置いておくと花が咲いてくれました。

育てるための道具

私の場合、ガーデニングが趣味というわけでもないので、最低限の環境を低コストで整えようと思いました。
以下は、最低限のコストで最低限の道具をそろえるとこんなもの、という参考になればと思います。
私の場合、近所のホームセンターに行って一式そろえる事にしました。
おおよそ3,000円もあれば一式揃います。

また、大手100均の店舗では以下の一式を一通り目にしたので、近所に店舗がある場合は1,000円程度で揃えられるかもしれません。

道具 値段 備考
植木鉢(6号以上のもの) 600円くらい 自然にやさしい材質のものなのでこの値段だが、安い物はもっと安い。
植木鉢の受皿(鉢とサイズを合わせる) 400円くらい 自然にやさしい材質のものなのでこの値段だが、安い物は(サイズ次第ですが)1つ100円以下で買える。
園芸用の土と底石 土が250円くらい
底石が500円くらい
正直6号鉢1つ分なんて少量は売っていないので、小さい土でも2kgからくらいになる。
6号鉢だと3つ分くらいはあるので持て余すので、他に育ててみたい植物があれば一緒にスタートしてもいいかも。
園芸用の土には幾つか種類があって、主に「食べ物(野菜とか)を育てる」のか「花を育てる」のかに分かれているので、花を育てる用の土を買おう。
底石は、ネットに入っていてまとめて敷けるものがあるので、それが便利だと思います。(終わったら洗って再利用できる)
行燈(あんどん)用のリング支柱 250円くらい シーズンものだからか、ネットだと結構な値段するみたいだけどホームセンターに行けば安く売っている。
騙されないように。
朝顔はツル性なので、巻きつくものが無いと成長しづらい。
「朝顔っぽさ」を出すなら、リング支柱を使って上に上に時計回りに這わせて(誘導してあげて)伸ばそう。
朝顔は時計回りにツルが伸びていくので、時計回りに誘導してあげよう。
清潔な剪定用ハサミ 700円くらい 家庭用ハサミでは不安があったので、私は剪定用ハサミを買いました。
摘芯するだけなので小型のもので十分。
切り口が清潔である必要があるので、朝顔を病気にしないために、不安があるなら用意した方が良いと思います。
ジョウロ 100均で充分 うちはオシャレさ度外視で、子ども達も水やりしやすい100均のゾウさんジョウロですがそれで十分。

朝顔を植える

私が植えたのは6月下旬ですので、同時期に植えようという方であれば参考になると思います。

最初が肝心、朝顔は自分では発芽できない

朝顔は種の外皮が固く、自分では発芽することが出来ないため、未処理の種では芽が出ないと言われています。
私の場合、処理されていない種だったため、そのままでは芽が出ないと知り自分で加工することに。

手元にあったホビー用のヤスリで外皮の一部を削って傷を付けました。
朝顔の種は黒っぽいですが、傷つけた部分が茶色く色が変わるまで傷を付けておきます。
カッターナイフ等傷がつけられればいいようですが、種が小さいので、加工する際はケガをしないように気を付けましょう。

一晩水に漬けて水を吸わせる

朝顔の種は小さいので、小さな容器やお皿などに水を張り、処理した種を浸けます。
軽くて浮いてしまうかもしれませんが、ちゃんと水を吸ってくれますので大丈夫。

一晩経ったら、鉢植えをする

用意しておいた鉢に、底石を敷き詰めて土を盛ります。
鉢一杯に土を盛らずに、8分目くらいにしておきます。

土を盛ったら、人差し指を土に突き刺して、第一関節くらいまでの穴を空け、種を1つ入れて土をかぶせます。
穴が深すぎる(かぶせた土が厚すぎる)と芽が土から出てこれないので、ちょっと浅いかな?くらいでも大丈夫。

ちなみに、我が家では1つの鉢に5つの種を撒きましたが元気に育っています。
星状に等間隔で5つ蒔きました。

種を植えたら、たっぷりの水をかけてあげます。
目安は、受け皿に水が溜まるくらい。

朝顔のお世話はどうしたら良い?

種を植えたら、まず毎日朝と夕方を目安にたっぷりの水をあげます。
我が家では、種を植えた翌々日に目が出ました。

いきなり支柱を立てても意味が無いので、我が家では暫く様子を見ながら育てる事にしました。
朝顔はツルが伸びて来るので、成長して葉っぱが増えてくるまでは自由に伸ばしました。

摘芯(ピンチ)をする

朝顔は次々葉っぱが出てくるのですが、葉が7枚くらいになったら、新芽の方を剪定します。
この時、力任せにちぎったりすると痛んでしまい病気になるリスクがあるので、清潔な必ずハサミで切りましょう。
すると、先では無く脇芽が育ってより多くの花が付きやすくなります。
切ったら可愛そうな気もしますが、より元気に花を咲かせてもらうためですので思い切ってやりましょう。
成長も早いので、すぐ次が伸びて来ます。

つるが伸びてきたら、行燈の支柱を立てる

リング状の支柱であれば、広げて支柱を鉢に刺して立てます。
つるは時計回りに伸びようとするので、毎日様子を見ながら、つるが迷っていたら支柱を螺旋状に時計回りに這わせてあげます。
放っておくと上にばかり行こうとするので、きれいな行燈にしようと思うとこまめに誘導してあげた方が良いです。

伸びるつるを誘導しながら、巻きつけて育てていく

私も大人になってから、実質ゼロ知識から朝顔を育てましたが、つるが伸びてくるようになったらあとは水やりと、つるの誘導を根気よく続けます。
ネットで調べると、ピンチをこまめにやった方が良いとか色々ありますが、最初のピンチを忘れずやれば、あとは良い感じに育ってくれました。

若葉では無いものが出てきたら、それは蕾(つぼみ)です。

つるが成長して葉が増えていくと、徐々に若葉では無いものが出始めます。
朝顔の蕾。若葉とは明らかに違う形をしている。
写真中央に写っているのが、朝顔の蕾。
膨らんでくると花の色が分かるようになるので、成長と同時に「この蕾は何色の花かな?」という楽しみが増えます。

蕾は、一度出るようになると次々に出てくるようになります。
行燈を上から撮った写真。
これは行燈を上から撮った写真。
この写真の中にも、いくつかの蕾が写っています。

芽が出て約1か月程度で最初の花が咲いた

今回、最初に芽が出て約1か月後に最初の花が咲きました。
最初に咲いた花、この瞬間は何とも嬉しい。
1か月お世話してきた植物の花が咲くというのは、何とも嬉しいもので、思わずカメラを取りに行っていました。
朝顔の花は、朝咲いて夕方にはしおれてしまうので、咲いた花はその日のうちしか楽しめません。

次々に咲く朝顔たち

下の写真は、別の日に撮った写真。たまたま、植えた朝顔の花の色が違うものが混ざっていたようです。
色違いの朝顔の花が一緒に咲いている様子。
このように、様々な色の朝顔が同時に咲くと、何とも夏らしく涼しげで良いですね。
また、手前に見切れているのが先に(先日)咲いた花なんですが、朝顔の花が咲くようになり、花がしおれたら、いわば「第二フェーズ」の始まりです。
以降のお手入れ次第で、花が咲き続けるかどうかが変わってきます。

しおれた花を摘んで、種の育成を阻止する

朝顔は植物ですので、花を咲かせたら当然、今度は種子を作ろうとします。
こうなると、朝顔は子孫を残すモードになるので、種を作る事にエネルギーを使い始めます。
そうするとどうなるか?そうです、花を咲かせるよりも種を育てる事に注力するようになっていきます。

こうなると花を咲かせるペースが遅くなり、咲き終えた花の後から種が膨らみ始めるようになります。
しおれた花びらを摘み、花の根元からカットしてしまいます。
そうすることで、花を咲かせることに集中させることができます。

手入れしていなくて種だらけに!でも諦めないで

もし、手入れしていなくて咲き終えた花から種がどんどん育ってしまっている状態でも、諦めないでください。
思い切って、種ばかりが育っている茎を根に近い茎からばっさりと剪定してしまいましょう。

私の場合、長女が学校から持ち帰った別の朝顔が、全く手入れしていない伸び放題の状態だったので、まさに種だらけでした。
(長女が「もう枯れてきてる」と諦めモードになるほどの状態でした。)
蕾はほぼゼロだったのですが、思い切って種付きのつるを剪定し、残したつるからも種の切り落としをしたところ、
次々と蕾をつけてくれるようになりました。

種を残す事が育成の目的でないなら、思い切って切ってしまいましょう。

さいごに

いかがだったでしょうか。
アサガオをほぼゼロベースから育ててみて思ったのは、以下のポイントです。

  • 低コストで十分育てられる
  • 室外機の熱風にさらさない、風通しを良くしておく、清潔にしておく
  • 朝と夕方の水やりを欠かさないこと
  • 暗くないと咲かないと言われるが、薄暗い市街地のベランダでも花は咲く
  • 花が咲き始めてからが勝負で、咲き終わった花がらを詰んで花を切り落とす事をさぼらない
  • 育てたアサガオの花が咲くと嬉しいし、癒される!

アサガオを育ててみたいという方の参考になれば幸いです。

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